TOP>産卵セット

昆虫生体から用品までおそらく何でも揃います。ビッダーズにてお買い物をお楽しみ下さいませ。

銚子オオクワガタ倶楽部

情報は2006年度作成時点の情報です。最新情報はBLOGにてお届けいたします。

【産卵の時期】

オオクワガタの産卵セットはいったいいつ組んだらよいのか?悩むところではありますが、きちっと計画を立てて産卵計画を練る必要があります。

ブリードの目的によって産卵時期は違ってきます。まず、今後その個体を使ってある程度の飼育数を増やす必要がある場合ですが、これには次期ブリードに使用する種親を早い時期に確保する必要があります。たいてい新成虫として種親を入手するのは春から初夏に羽化した個体が多いと思います。その個体は春先にブリード可能になりますが、来期シーズンに種親として使うためには遅くとも年内に羽化させなければなりません。雄は3年種親として使える事が多いですが、メスはそうは行きません。そのため早い時期に幼虫を得てその年内に羽化させる必要があります。私はそのようなときは1月にペアリングを行い産卵セットを組んで産卵させます。1月中旬にペアリングを組んだとして1月後半に産卵セットに投入2月10日ころメスを取り出し材を保管します。そうすると2月末には幼虫を得る事が可能となります。もちろん冬季の産卵には温室は不可欠であり、気温が低い中では産卵はできません。27度ほどの温度帯が必要になります。そしてこのようにして取り出した幼虫は1本目3,4,5月。2本目6,7,8月。9月はじめに加温して10月末にメスの成虫を羽化させることを目標とします。このときの産卵で当然雄も取れることになりますが、この雄に関しては、メスと同じように年内で羽化が望ましいですが、メスは種親として使用するので雄余りという状況になります。この雄は冒険ですが、翌年5月頃の羽化を目指して夏取り幼虫と共通飼育パターンにて飼育する事とします。うまく事が運ぶと大型成虫、失敗するとボトルの無駄遣い幼虫になります。どちらにしてもベストを目指す雄幼虫の対象からは外れることになります。

次に、通常大型を目指す産卵の時期ですが、これは7月1日前後から8月末くらいまでが良いでしょう。7,8,9月と夏場の温度管理で25,6度で管理して10,11,12月と3ヶ月でマックスまで成長1,2月で冬季温度管理3月加温4月蛹5月羽化と言うタイムスケジュールとなります。これらの温度管理は夏は高く冬は低くということになりますので管理がし易く、万が一夏場にエアコンが壊れても若齢幼虫であれば蛹化スイッチも入ることもなくなんとか持ちこたえる可能性が高くなります。同じように冬も温度を若干低く保つことで幼虫に冬を感じさせ蛹化スイッチを入りやすくして、かつ成熟を続行させ、そして電気代を節約することが可能になります。そのほかの次期では9月10月に幼虫を取りだしても大丈夫です。しかしより大型を目指すならばトラブルはできるだけ少なくしたいですし、夏に取り出すのがライフサイクルからごく自然な事ですから、やはり6月後半から7月初旬がベストシーズンになるでしょう。

成虫までの飼育期間は10ヶ月から11ヶ月が良いと思います。


それでは産卵の準備です。産卵材はオオクワガタに適した材がいろいろと販売されています。椎茸を収穫したあとのホダ木でクヌギやコナラ、カワラ菌などを植菌した菌糸材などがあります。いろいろと使ってみましたが、あまり高価な材は必要なく、最近はもっぱらコナラ材を使用しています。画像の材はコナラの桜肌と言われるものですが、画像にある材は堅さもちょうど良く最高の材でした。オオクワガタに適した材の堅さは爪を立てたときに少しだけ食い込む堅さ、柔らかすぎない材が良いです。この辺はなんどか体験してみてご自分の好みで判断してください。柔らかくて材を水に浸けてブカブカになってしまう材は産卵には適しません。画像の材は芯無しですが、多少の芯はあるのが普通です。材の太さですが、小ケースにて1本セットを組みますのでだいたい直径8センチくらいの材を好んで使っています。


このように水没させて材を加水します。だいたい時間にして1時間くらい。良く言われる陰干しはしないでこのあと樹皮を剥いてきれいにしたあとすぐ産卵セットに投入します。水没時間は人それぞれでかなりの幅がありますが、ご自分で使っている材の堅さや産卵セットの組み方と相談して決めるしかなさそうです。あんまり厳密なものでもないのでアバウトで良いでしょう(^^


肝心の産卵セットですが、このようにコバエシャッター小ケースに加水後にきれいに剥いた材を1本セット、ゼリーを2,3個入れて完了です。画像ではわかりにくいですが、マットを2センチ程度敷いてその上に材を1センチ程度埋めてほとんど露出している状態です。材を陰干ししないでセットする関係でマットには加水はしていません。時間が経つと材の水分がマットに染みてちょうど良い感じになります。産卵させるメスをセットしたらフタをして静かなところにおいておきましょう。コバエシャッターなどを使いケースの保湿をキープするのが手間の軽減と産卵成功に繋がります。当倶楽部では産卵セット数が多いのでこのようにしていますが、セット数が少なく一度で終わらせたい場合は中ケースを使い材を3本ほどセットして3週間セットでも良いでしょう。セットする際に材にマットをこすりつけておくとカビの発生が若干抑えられるような気がします。


メスを投入した産卵材も左の画像のように産卵痕が目立つようになってきます。小さく窪んでいるところはメスが産卵のために穴を開け、卵を産み、そして穴を埋め戻してあるところです。

産卵させる時期が少し早いために温度管理を行い産卵をコントロールしています。温室にて27度前後にて産卵を行わせます。この温度帯は夏に相当するので産卵モードに入りやすいようですね。夏の産卵であれば気温が高いので温室は必要ありませんね。

産卵セットを組んでペアリングが正常に行われたメスを投入するとたいていの場合、2,3日で材を囓り始めます。中には産卵スイッチが入らず時間がかかるメスも見受けられます。

産卵期間はだいたい10日から14日くらい。材の囓り方を見ながら判断します。画像のような状態になれば1本の材から15頭前後の幼虫を確保できるでしょう。慣れてくると材を見るとどのくらい取れるかはだいたい検討がつくようになります。


産卵を終えた材は27度前後で3週間ほど保管します。このときにはメスを取り出して、そのメスには新しい材を与えるか、飼育容器に移して高タンパクゼリーを与え体力の回復を図ります。

3週間ほど27度程度で保管すると早ければ2週間ほどで卵が孵化して画像のような初令幼虫が回収できます。保管温度が低い場合は4週間程度必要でしょう。

初令初期での回収を好まない場合は4週間寝かせると安心できますね。二令初期での回収も出てきますが、生育上さほど影響はないように感じています。

材を保管していると、材から孵化した幼虫の食痕が吹き出したり、孵化したあと材からこぼれた幼虫がケースの中のマットの底をうろうろしているのが見受けられると思います。この辺が孵化のタイミングですのでそろそろ割り出し時期が近づいていることを示しています。

産卵期間が長い場合は取り出す幼虫のステージが一定しませんので初令から二令まで幅広く取り出すことになります。幼虫の飼育管理上、できるだけ初令か二令初期までで幼虫を回収したいところです。


【注意すべきこと】

一度産卵させたメスを継続して産卵させる場合は問題ありませんが、一旦休ませる場合はある程度温度帯を25,6度程度に維持した中でゼリーを与えて休ませる事が大事です。このとき低温20度とか22度に下げた中で休ませるとせっかく産卵モードに入っていたメスはそれを解除して温度が下がったことから秋を感じて冬眠の準備に入り産卵しにくい状況に変化してしまいます。そうなってしまうと再度温度を上げてゼリーを与えても一月以上産卵モードに復帰しないことが多いので十分に注意してください。

次は菌糸ビンの選択

オオクワガタ飼育の秘伝書オオクワガタBLOG

Copyright (c) 2006 銚子オオクワガタ倶楽部 All Rights Reserved